柏駅に隣接する商業ビル内に、柏インフォメーションセンターがあります。
ここはイベントや観光スポットの案内、また個性的なお店の紹介など、柏を楽しむための情報の発信基地です。
立ち寄るとお得で楽しい情報満載のチラシをたくさん持ち帰ってしまいます。
ビジターだけでなく住民にも有用な観光案内所だと思います。
また、ここには本の読み聞かせができるキッズスペースや、古本を交換する「シェアする本棚」というコーナーもあります。
本を介して市民が繋がる場にもなっているのですね。
そこでの企画「のぞいてみよう! みんなの本棚」に参加させていただきました。
柏ゆかりのある方々が、好きな本を数冊ピックアップし、コメントを添えています。
柏高島屋の店長さん、大学教授、スポーツチームの選手、警察署長さん、etc.
趣味を覗くようです。
この人とは本の趣味が合いそう!なんて思ったり。
私はアーティスト枠で参加です。
お題は「子どもの頃好きだった本」、「子どもの頃の自分に読ませたい本」、「好きな本」の3つ。
さて、何を選んだのでしょう。
【子供の頃好きだった本】
『プンクマインチャ』
とにかくこの絵が好きだった。
昔話にぴったりの、異界を覗くような不思議なあやしさ。
暗がりで宝物が光るシーンはあまりにきれいで、まねして描いたものだった。
【子供の頃の自分に読ませたい本】
『おやすみなさいおつきさま』
マーガレット・ワイズ・ブラウンには多くの絵本があるが、どれを読んでも不思議なめまいを覚える。絵本と現実、時間と空間。境界線がぼんやりして自分がどこにいるのかわからなくなる。もし幼少時に出会えていたら、感性のチャンネルがもうひとつ増えていたのではないだろうか。
【好きな本】
『グリーン・ノウの子どもたち』
これもまた絵が好きな本。陰鬱なお屋敷を舞台に、時空を越えて子どもたちが交流し成長していく6巻のシリーズもの。モノクロの挿絵は神秘的で、物語の雰囲気そのままだ。改訂版の彩色された新しい表紙も美しいが、やはり70年代に刊行されたシリーズの方がちょっぴり怖くて趣深い。(改訂版の書影を載せています)
【好きな本】
『はてしない物語』
読み終わりたくない!と思った唯一の本。恋に落ちたのだ。図書室に返すのが寂しくて、中学生には高価な本だったが書店に注文した。あかがね色の表紙は格別の存在感で、30年以上経った今でも手に取ると緊張する。この本は宇宙そのものだと思う。
もうね、熱い想いを語らせていただきました。
あまり本を読まなくなった昨今です。
久しぶりに手に取り、振り返るのはとても楽しいものでした。
いろいろな方の想いが詰まった「みんなの本棚」です。
柏の葉の観葉植物専門店Grünさんによる会場装飾も素敵です。
お近くの方はちょっと立ち寄ってのぞいてみるのはいかがでしょう。
楽しいひとときになると思います。