開通55周年記念「芸術作品に見る首都高展」という展覧会がO美術館にて開催されます。
首都高をモチーフに描いた70点以上もの作品が一堂に展示される、ちょっと珍しい展覧会です。
首都高は1964年の東京オリンピックの年に開通して以来、目覚ましい勢いでエリアが広がっています。
過密な空間を有効活用すべく発展してきた首都高は、東京ならではの都市景観を演出する高速道路となりました。
そこに魅かれる人々は多く、たくさんの芸術作品が生まれています。
もちろん私にとっても首都高は、東京のシンボルのひとつです。
子どもの頃から、移動の折に乗る首都高が楽しみでした。
テールランプの赤い群れも、非常電話のランプも、すすけた赤い塗料も都会への憧れと重なっていました。
オフィスが覗けるくらい間近に迫るビルを次々と抜けていくのは、子ども心にはスリリングな娯楽でした。
そんな憧憬を込めて、首都高を描いた絵もいくつか。
日本橋川の上を塞ぐように走る首都高に、都会のたくましさを感じて描いた「俎橋遠景」
首都高が見える千住あたりの景色を描いた「さよなら、おたまじゃくし」
箱崎ジャンクションのダイナミックな美しさに魅了された「月の裏に還りたい」
今回の「芸術作品に見る首都高展」には、私の「月の裏に還りたい」も展示されます。
会場のO美術館には、数十名もの作家が描いたそれぞれの首都高作品が並びます。
首都高の55周年にも合わせた記念の展覧会を、是非ともご覧ください。
「芸術作品に見る首都高展」
12月6日(土)〜20日(水)
10:00~18:30(入館は18:00まで)入場無料
O美術館 (JR大崎駅下車2分)