月に一度、テンペラ教室に通っております。
田崎裕子先生が主宰するテンペラ教室では、イタリアの様々な古典絵画技法を学ぶことができます。
好きな絵を選び、先生に手取り足取り教えてもらいながら、模写を進めていきます。
こちらが第1作。聖女ルチアさんを選びました。
石膏地を作って金箔を貼り込む黄金背景テンペラです。1年かかりました!
テンペラ絵の具の重ね方は独特で、なかなか覚えられず難しいです。
最近は、趣を変えて羊皮紙に描いています。
羊皮紙はかつて、写本に使われていました。
日本では手に入りにくいので、海外で購入したものを分けていただきました。
紙みたいに描けるのですが、よ~く見ると毛穴があったりするんですよ。
テンペラも日本画も昔ながらのやり方ですから、共通する作業は多いです。
チューブに入った絵の具ではなく、顔料に卵(日本画では膠)を混ぜて作ることとか、下地を何日もかけて作ることとか、手間がかかっちゃうところが。
でも、それでも日本画よりラクチンだし、ずっと描きやすいと思います。
なので、ついつい、くどく描きすぎてしまうきらいも。
それにしても、鮮やかな色彩や金の使い方は、ヨーロッパならではの典雅さですよね。
少し前の作品ですが、貝合わせをテンペラで作りました。
制作の幅を広げられるところが、テンペラの魅力です。
楽しみながら、勉強させてもらっています。