2020年の現代童画展に出品します。
今年はコロナの影響で多くの展示が中止となりましたが、私にとっては画業20周年でした。
何か新しいことをしてみようと思い、童画展に一般で応募しました。
「一ツ橋の花売り娘」 30号F 2019年
場所は千代田区一ツ橋、日本橋川と首都高が交差するところです。
実は2001年にも、同じテーマで描いていました。
一ツ橋に
幻の水あふれる夜は
花売り娘の舟が行く
娘が売るのは曼珠沙華
彼岸の河原に咲いていた
娘が売るのは蓮の花
極楽浄土の香りを残して
ですからあなた、娘に会っても
花を買ってはなりません
以上は当時、絵に添えた文章です。
この頃は、絵を描きながら言葉が浮かんでいました。
まだ20代でしたから、暗い淵を覗いていたんですね。
あれから20年近く経ち、たくさんの絵を描きました。
日常世界でもたくさんがんばりました。
おかげさまで今作は、あの頃よりはもう少し多く、現世の光を描いています。
個人的な内容の絵ではありますが、今回の童画展で奨励賞をいただきました。
童画展には心のこもった作品が多く並びます。
お近くにお越しの際はどうぞご高覧ください。
【現代童画展】
東京都美術館
2020年11月10日(火)〜15(日)
9:30〜17:30
入場は17時まで、最終日は13:30までに入場
入場料600円 大学生以下無料