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地震のそれからと展示のお知らせ

カテゴリー: 展覧会情報 | 投稿日: | 投稿者:

いまだ余震の続く東日本です。
うちは茨城との境、いわゆる「ちばらぎ県」にあり、また地盤も悪いため、かなり揺れます。
あらためて近所を見てみると、瓦が落ちてブルーシートを被った家、石垣の崩れた家などがあり、大地震の爪痕を感じます。
うちではカーポートのタイルにヒビが入りましたが、この程度はたいした被害ではないと、痛切に思います。

原発の問題も気になるところです。
絵描きであるとともに主婦なので、食料事情は心配です。
生協を通じて、茨城の農家さんと契約して野菜や米を買っていたのですが、今後はどうなるのでしょう。
ヨーグルトは福島から、海産物は岩手や宮城のものをたくさんいただいていました。
出荷停止されてしまえば、買い支えて応援したくてもできません。

スーパーでは商品の産地が変わりました。
名古屋のヤキソバ、九州の納豆など、初めて買いました。
ちょっとお味が違うのですね。発見です。
まぁ前向きに、少しずつ日常を取り戻していきましょう。

さて、お知らせです。

京都のSELF-SOアートギャラリーでの企画展に展示して頂くことになりました。
3/26(土)~4/10(日)、11時~19時、ただし最終日は17時までで4/4(月)は休みです。
以前DMに載せた「うをごころ」が出品されます。
小品1点の出品ですが、機会ありましたらどうぞお立ち寄り下さい。

他の出品作家は、アカサカヒロコ、上野絹子、大江正章、ささめやゆき、田村勝彦、塔本シスコ、中島信男、中野真典、はまぐちさくらこ、ローランド・ミューラー
(敬称略、アイウエオ順)です。

展示していただけてうれしいです。どうぞよろしく。

地震が起こって

カテゴリー: 日記 | 投稿日: | 投稿者:

その時はいつもどおり、ラジオを聴きながら絵を描いていました。
緊急地震速報が出たので筆をおきますと、やがて、ゆら~ゆら~と揺れ始めました。
それからは家全体が揺さぶられるようになり、廊下の奥からはなにやら物が落ちる音が聞こえてきました。
筆洗の水はボチャボチャとあふれ、電灯は天井につきそうなほど激しく揺れて、ホコリが舞う部屋のなか、ただ壁につかまって立ちつくしていました。
棚に置いていた小さい絵が、宙を飛んで、ちょうど筆洗の水に入ってしまうのも、ただ呆然と見ているだけでした。

濡れた畳を拭きながら、足が震えていました。
震度5の余震が次々と来るので外に出ると、近所の方も何人か出ていて、しばらく一緒に揺れていました。
改めて家に入ると、本や小物が棚からずいぶん落ちていました。

千葉県でさえこんなに揺れたのだから、東北はどんなに恐ろしい揺れだったのでしょうか。
怪我もせず、物も壊れず、ライフラインがあることが、ただもうありがたいです。

余震がまだまだ続くのが気がかりですが、また画室に入っています。
水に飛び込んだ絵も、ちょっと修正すれば大丈夫でした。

今はできる限りの協力と、
どうかひとりでも多く助かってと、祈るばかりです。