カテゴリー別アーカイブ: 日記

ひとまず完成

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先週ご紹介した絹絵も、ひとまず完成しました。
前作では、朝顔が人物より鮮やかに浮き上がってしまった反省がありました。
今回は墨を多用して、画面全体を常に馴染ませながら描いてみました。
そのせいか古色然としたきらいもありますが、画面のまとまりは得られたかな。

それにしても、花を描くには、絹はとても適していたのですね。
和紙よりも、柔らかく優美な雰囲気にしやすいような。
是非、秋の個展でご覧くださいませ。

細か~く描けるので、ついつい凝ってしまうおそれもあるなぁ、と思いつつ、ひとまずここで完成です。

絹絵にチャレンジ

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梅雨の晴れ間には、盛夏のような日差しが照りつけるこの頃です。

5月には講習を受けて、絹絵を描いてみました。
学生時代に模写をして以来、十数年ぶり。
記憶をたどりながら木枠に絹を張り、一生懸命描いてみましたよ。

左が下絵とした作品です。いつものように和紙に描いています。
これを写して絹絵にしたものが右側です。
和紙よりも絵具の乗りがよく、少量でもよくのびます。
水干や顔彩など安価な絵具でも、とても美しく発色してくれるのも驚きでした。
難しそうなイメージでしたが、案外、描きやすいのかも!
「日本画」を意識しつつもイラストレーション的に、マットに仕上げてみました。

さて、こちらはまだ途中の作品です。
絹はきれいにぼかしができるので、前作とは違う雰囲気で描いてみようかな~。


絹絵は、和紙と違い、最初に完璧に構図を決めてから描かなければなりません。
描きながら絵をじわじわと作っていく私にとっては、その点がちょっと難しい!

でも日本画ならではの美しい絵肌は魅力的ですね♪
これからも精進していきたいところです。

追伸:チャリティー展ではお越し下さったみなさま、そしてお買い上げくださったみなさま、ありがとうございました。

桜が咲きました

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ふと気付くと桜が満開です。
春なのですね。
今年の桜はいつになく、とても静かに咲いているような気がします。

これは獅々さんの詩「花の夜の」にあわせて描いたものです。
詩の一部を引用させていただきます。

過ぎ去ったひとに 
もう一度だけ逢いたくなって
けれどもう決して会えないのが
春かもしれない

恋人を想って花を見上げる切ない心情をうたった詩です。
でも今は、もっと深い背景があるのではないかと思ったりもします。

この1ヶ月で、物を見る角度が変わったと思う方は多いのではないでしょうか。
およそ現実とは思えないようなことが、立て続けに起こっていますから。
でも、こうして失ったことが豊かさにつながってほしいとも思います。
たとえつらい経験でも、それが想像力を育てて、やがて芸術を味わう糧となるかもしれません。
芸術を味わえれば、人生も楽しめるはず。

桜を見上げながら、今年はそんな希望を感じました。

地震が起こって

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その時はいつもどおり、ラジオを聴きながら絵を描いていました。
緊急地震速報が出たので筆をおきますと、やがて、ゆら~ゆら~と揺れ始めました。
それからは家全体が揺さぶられるようになり、廊下の奥からはなにやら物が落ちる音が聞こえてきました。
筆洗の水はボチャボチャとあふれ、電灯は天井につきそうなほど激しく揺れて、ホコリが舞う部屋のなか、ただ壁につかまって立ちつくしていました。
棚に置いていた小さい絵が、宙を飛んで、ちょうど筆洗の水に入ってしまうのも、ただ呆然と見ているだけでした。

濡れた畳を拭きながら、足が震えていました。
震度5の余震が次々と来るので外に出ると、近所の方も何人か出ていて、しばらく一緒に揺れていました。
改めて家に入ると、本や小物が棚からずいぶん落ちていました。

千葉県でさえこんなに揺れたのだから、東北はどんなに恐ろしい揺れだったのでしょうか。
怪我もせず、物も壊れず、ライフラインがあることが、ただもうありがたいです。

余震がまだまだ続くのが気がかりですが、また画室に入っています。
水に飛び込んだ絵も、ちょっと修正すれば大丈夫でした。

今はできる限りの協力と、
どうかひとりでも多く助かってと、祈るばかりです。

春よ、来い

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大阪の展示を終えて帰って来ると、こちらは雪でした。
すぐにとけてしまいましたが、少しだけ白くつもりました。

曇天つづきで外に出られなかったウチのカメ。
ようやくさした陽差しのなか、はりきって庭を散歩していました。

飼い始めて10年目のギリシャリクガメです。
はじめは手のひらより小さかったのですが、いまやスリッパくらいの大きさに成長しました。
寒さは苦手のはずですが、もはや雪のなかでも平気のようです。

さすが四つ足。付いていく足跡が、多いです。
食べられる野草を探しているのかも。

早く春が来るといいね。

額ができあがってきました

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展覧会の準備をすすめています。
ここ最近お世話になっている額縁屋さんより、額装されて届きました。

今回は白い額ぶちを選びました。
展覧会のイメージに合わせて、ちょっと乙女な感じです。
これに私のオリジナルプレートを付けたら、さらに良い感じになりました。

額装があがってくると、必ず自宅の壁に掛けて見ます。
一般の家庭で飾るとどんな雰囲気になるのかを確かめるためです。
照明設備の整った画廊で見るのとは、また違う印象になるんですよ。

今回の額縁はとても良い出来でした。
搬入までの短いあいだ、我が家の壁を飾ってくれることでしょう。

マニフェストギャラリーに飾るのが楽しみです。

夏が終わって

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今年の夏は暑かったですね。
平日はすっかりひきこもって描き続けていました。
描いていたのは温室のシリーズです。

するとやはり植物園に行きたくなって、猛暑の日曜日に筑波の実験植物園へドライブ。
こんな日に温室に来る人なんていないだろうと思いきや、ちらほらとお客さんはいらしてました。
スケッチするも、すぐに汗だく。熱中症の文字がちらつきます。
真冬は指がかじかんで動かないのでスケッチできませんが、真夏もだめですね~。

とりあえず、5枚組の温室シリーズは一段落しました。
次は近所の駅を描こうと思っています。