
「ふくろう展2025」に参加します。
柏市にある児童書専門店ハックルベリーブックスは15周年!
それを記念して開催されるグループ展です。
ふくろうをモチーフに、多くの作家たちが作品を展示します。
私は、テンペラ画で描いた細密画を展示します。

中世の写本の装飾文字を現代風にアレンジしました。
アルファベットの大文字Oは金でかたどり満月に見立てました。
数百年前の中世とほぼ同じ技法で描いています。
制作過程をご紹介しましょう。
装飾文字の制作過程

①羊皮紙に下描きしてアシーゾ(石膏の一種)を盛る

②アシーゾに金箔を貼り、メノウ棒で磨く

③アラビアゴムで顔料を練り絵の具を作って枠から描いていく

④空を描く

⑤森を描く

⑥赤を塗る

⑦ふくろう本体を描き、細部を仕上げていく

⑧星を描いて出来上がり
6センチ四方の小さな絵なので、赤の上の唐草模様などの細かい部分はハズキルーペをかけて描いています。
小さくても金箔の存在感はバッチリ。
角度によってキラキラ輝きます。
展覧会に向けて、いざ出荷!

昨年からカリグラフィーを習い始めましたので、キャプションも頑張ってペンで描いてみました。
クラシカルな額装に仕立てました。小さくても重厚感がありますよね!
ちなみにキャプションは名刺サイズです。
ふくろう展には有名な絵本作家さんも参加しています。
会期中はいろいろなイベントが開催されますので、ぜひお店のサイトをチェックしてみてください。