岡山・アンクル岩根のギャラリーでの2人展のお知らせ

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ヨシダコウブン・むらいゆうこ
二人展「あめつちのおくりもの」
2024年4月20日(土)〜28(日)
11:00〜19:00
最終日は17:00まで 火曜休み
アンクル岩根のギャラリー
岡山市北区中山下1丁目5−38
カタヤマビル1F

福山を拠点に活動する陶芸家のヨシダコウブンさんとの2人展です。
コウブンさんは、キュートでシュールなケモノたちを備前焼で制作する、とても人気のある作家さんです。
岡山の旧市街にあるアットホームなギャラリーで、どんなコラボになるでしょうか。

私は日本画と版画を約20点展示します。
20日(土)と21日(日)は在廊する予定です。
お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。

アンクル岩根のギャラリー

はがし刷り版画技法の紹介

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版画にはいろいろな技法がありますが、はがす版画「はがし刷り」は身近な材料で手軽に作れるのが大きな魅力。
まだ新しい技法なので、自分なりにいろいろなアレンジが楽しめます。
私が作った方法を紹介します。


下書きと版画と版

①ボール紙にクラフトテープを貼る
*私はクラフトテープの代わりに紙パレットを貼りました。

②とがったもので引っ掻いて線刻する。

③リキテックスの黒を凹んだ線に刷り込む

④アクリル絵の具で彩色

⑤アクリルジェルメディムを塗布する

⑥紙に置く

⑦バレンでこする

⑧ドライヤーで乾かす

⑨はがす

最後ははがすだけですが、絵の具を詰めて整える作業にはコツが必要ですし時間もかかります。
そこはやっぱり版画を作っているという歯応えを感じられるところ。
道具は身近なものでできるので、気軽に楽しめますよ。

「10×10版画展」に参加します

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「第6回10×10版画展」
2024年4月1日(月)〜7日(日)
12:00〜19:00 (最終日16:00まで)
銀座中央ギャラリー
中央区銀座1丁目9−8奥野ビル411号室

銀座中央ギャラリーで開催される「10×10版画展」に参加します。

小さな版画がびっしりと壁面を埋め尽くす展示を見て、なんて面白いんだろう! と思ったのが数年前。
私も版画ができれば参加したいなぁ、と感じさせる展覧会でした。

実は昨年、日本橋の中和ギャラリーで剥がす版画というものを知りました。
メディムはがし刷りというそうです。
クラフトテープやアクリル絵の具など、手持ちの材料で作れます。
これまたなんて面白いんだろう!と思い密かに試していところ今年の募集を知り、即エントリーしてしまいました。
版画は全く専門外。お遊び感覚で作った剥がす版画ですが、新たなチャレンジの場にしたいと思います。

はがし刷りはアクリルジェルメディウムを使って転写する版画です。
手探りでの制作。何度も試し刷り。
失敗を重ねてようやくコツが掴めてきました。

「ドリームハンター」
今夜の夢を探しに行こう!

こんな感じのゆる〜い作品を4点出品いたします。
肩の力を抜いて楽しんでいただけたら幸いです。

この「10×10版画展」は毎年好評で、今年は90名を超える作家が参加します。
作品は小さいけれど、版画の魅力を存分に楽しめますよ。
小さいゆえの買いやすい価格も好評とか。
私も初挑戦の記念価格で望みますのでどうぞよろしく♪

銀座アートホールでの春季展と同じ会期ですので、おついであればお立ち寄りください。

【追記】
展示の様子です。
数百枚の版画が並ぶ様は圧巻!(画廊SNSより写真をお借りしました)


私の作品は第二会場の一兎庵に展示されています

はがし刷り版画はおかげさまで大変ご好評をいただいております。
4種の絵柄は5枚ずつの納品です。
在庫状況は画廊のホームページから確認することができます。どうぞご参照ください。
銀座中央ギャラリー「10×10版画展」

春季展に参加します

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現代童画会の「春季展」に参加します。
2024年4月1日(月)〜7日(日)
11:00〜18:30
初日は13時開場
最終日は16時まで

春にふさわしい絹本の作品を1点展示します。
「青嵐」8号F
背景はヤマボウシです。
晩春、葉の新緑の上に白い花が連なりうねる姿は、青春時代に吹き荒れる大風を感じさせました。
言いようのない不安を抱えた若き日々と春の季節は、とてもよく似ています。

最終日の4/7(日)に当番で在廊します。
銀座中央ギャラリーでの「10×10版画展」とちょうど同じ会期ですので、おついでがあれば是非お立ち寄りください。

2023年を振り返って

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2023年もいろいろな活動ができました。一番の変化はテンペラの教室を開講したことでしょうか。

おかげさまで満席となりました。
石膏塗りの課外講座を開催したり、みなで楽しく学んでおります。

展示活動も新しいチャレンジにつながることが多く、実り多い一年でした。
4月
「2次元と3次元の饗宴」
スパンアートギャラリー

ウエノミホコさんとペアになり、ウサギの学校をテーマにを描きました。
動物を主役にするのは初めてでしたが、とても楽しく描けました。

5月
「現代童画展・受賞作家展」
銀座アートホール

奥野ビルのトイレを描いてしまいました。

8月
「銀座動物園」
東京交通会館 エメラルドサロン

スパンさんの主催でしたので、ウサギの学校シリーズの続きです。すっかり遊んでしまいました。

9月
「ephemeral〜少女の領域2023」
みうらじろうギャラリー

超人気作家や超絶技法の超上手な作家がひしめくこの展覧会に対しては変化球を投げるしかありません。
というわけで「乙女祈祷書」。
羊皮紙に卵テンペラという古典的な技法で乙女の熾烈な世界を描きました。
またも遊んじゃいましたね。

11月
アートラインかしわ「共晶点」
パレット柏

今年は松隈さんを偲んで制作しました。みなの作品がつながって、素晴らしい展示空間になったことが印象的です。

11月
第49回現代童画展
東京都美術館

「風に乗れ」30号Sを出品しました。
会友奨励賞を受賞しました。

12月
個展・リレー展覧会「楚なり半透明な」
BIOME

12月BIOME「楚なり半透明な」

抽象的なテーマをどう描くか、とても刺激的なチャレンジになりました。
リレー展覧会という形式も新鮮でした。

2024年も良い作品を描いていきたいです。
よろしくお願いします。

「アートコレクターズ」1月号に掲載されました

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美術雑誌のアートコレクターズ1月号の特集「やっぱり日本画が好き2024」にて紹介されました。

活動を始めた25年前には私の絵に「日本画」なんて肩書きは到底つけられませんでした。
イラストタッチの日本画は常識外れで、個展のたび、難癖をつけられたらどうしようとひそかに心配していたものです。
でも今や、日本画もすっかり多様化しています。
時代は変わったな、と思うのです。
ともかくも、私は描きたい絵を描き続けるつもりです。

今回は編集部のチョイスということでとてもありがたいです。
がんばっていていいんだ、と思いました。
これまで関わってくれたみなさまに感謝いたします。

BIOME神戸での個展の様子

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神戸のギャラリーBIOMEにて、2023年12/8(金)〜12(火)に個展をいたしました。

木漏れ日が心地よいギャラリーです。
ゆったりと11点の日本画を配置しました。

今回は「楚なり半透明な」というテーマのもと、新作を7点制作しました。
BIOMEでは二度目の個展です。
モダンな空間とオーナーさんの美意識を知っていましたので、シンプルながら力強い作品を意識しました。

全ての音が重なると、真っ白な色になってしまうイメージを描いた「ホワイトノイズ」

あいまいな心情をシャボン玉に見立てた「何処へ」

ギャラリーでは左右にシャボン玉だけを描いた小品を添えて、広がっていく空間を演出しました。

12月の穏やかな昼下がり、たくさんのお客さまにご来廊いただきました。
いろいろなお話をさせていただき、楽しいひとときとなりました。

もちろん、せっかくの神戸ですもの、空き時間には観光も楽しんできましたよ。
ギャラリーの近くの相楽園は、とても表情豊かな日本庭園でした。

園内には異人館もありました。

有名店のにしむら珈琲にてランチ。
神戸名物、トアロードデリカテッセンのハムがのっているのがうれしいポイント。

リレー展覧会「楚なり半透明な」、3人の日本画家が順番に個展をする趣向です。
牧野環さんと木下めいこさん、そして私。
世代は同じですが、描く日本画と活動のフィールドは違っています。
それぞれを楽しめる展覧会が、お客さまにはご好評とのこと。

リレー展覧会の最後には3人の作品が同時に展示されます。
どのような空間になるのか、とても楽しみです。
それはまた後ほどご報告しますね!

【追記】12/27
リレー展覧会の最終章には、3人の作品が同時に展示されました。
残念ながら会場に行くことはできませんでしたが、ご覧になった方から頂いたご報告では、とても落ち着ける雰囲気になっていたそうです。
現代の日本画を存分に楽しんでいただけたことと思います。
ありがとうございました。

BIOME神戸にて個展をします

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【個展のお知らせ】
2023年12月8日(金)〜12日(火)
12:00〜17:30
BIOME
神戸市中央区中山手通4-16-14
*12/8(土)、9(日)在廊予定


「ホワイトノイズ」30号F

12月、BIOMEでは、「楚なり半透明な」という同じタイトルで3人の日本画家が順番に個展をします。

12/2(土)〜6(水) 牧野環さん
12/8(金)〜12(火) むらいゆうこ
12/14(木)〜18(月) 石川めいこさん

同世代の作家さんです。美大を出て25年ほど絵を描き続け、それぞれの道筋があリます。
このテーマをどう受け止めたのでしょうか。

12/21(木)〜24(日)には3人の作品が数点ずつ抜粋され展示されます。
それぞれの解釈と表現をお楽しみ下さい。

「何処へ」
20号Mの作品です。
シャボン玉は美しいけれど儚いもの。
画面に箔や雲母を仕込み、日本画ならではの落ち着いた光沢で、あいまいに揺れる心情を表現しました。
絵の中にたゆたう光を感じていただければ幸いです。

こちらも展示作品のひとつ。
「薔薇の記憶」
香りに、思いがけず遠い記憶が蘇る瞬間です。

「楚なり半透明な」というテーマに最初は戸惑いましたが、あいまいな領域にイメージを馳せることで、今までにない発想を引き出せたと思います。

神戸での展示です。
週末の12/9(土)と12/10(日)が在廊予定です。
ぜひ遊びにいらしてください。

BIOMEホームページ

柏市のイベント「みんなの本棚」に参加しました

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柏駅に隣接する商業ビル内に、柏インフォメーションセンターがあります。
ここはイベントや観光スポットの案内、また個性的なお店の紹介など、柏を楽しむための情報の発信基地です。
立ち寄るとお得で楽しい情報満載のチラシをたくさん持ち帰ってしまいます。
ビジターだけでなく住民にも有用な観光案内所だと思います。

また、ここには本の読み聞かせができるキッズスペースや、古本を交換する「シェアする本棚」というコーナーもあります。
本を介して市民が繋がる場にもなっているのですね。

そこでの企画「のぞいてみよう! みんなの本棚」に参加させていただきました。

柏ゆかりのある方々が、好きな本を数冊ピックアップし、コメントを添えています。
柏高島屋の店長さん、大学教授、スポーツチームの選手、警察署長さん、etc.
趣味を覗くようです。
この人とは本の趣味が合いそう!なんて思ったり。

私はアーティスト枠で参加です。
お題は「子どもの頃好きだった本」、「子どもの頃の自分に読ませたい本」、「好きな本」の3つ。
さて、何を選んだのでしょう。

【子供の頃好きだった本】
『プンクマインチャ』

とにかくこの絵が好きだった。
昔話にぴったりの、異界を覗くような不思議なあやしさ。
暗がりで宝物が光るシーンはあまりにきれいで、まねして描いたものだった。

【子供の頃の自分に読ませたい本】

『おやすみなさいおつきさま』

マーガレット・ワイズ・ブラウンには多くの絵本があるが、どれを読んでも不思議なめまいを覚える。絵本と現実、時間と空間。境界線がぼんやりして自分がどこにいるのかわからなくなる。もし幼少時に出会えていたら、感性のチャンネルがもうひとつ増えていたのではないだろうか。

【好きな本】

『グリーン・ノウの子どもたち』

これもまた絵が好きな本。陰鬱なお屋敷を舞台に、時空を越えて子どもたちが交流し成長していく6巻のシリーズもの。モノクロの挿絵は神秘的で、物語の雰囲気そのままだ。改訂版の彩色された新しい表紙も美しいが、やはり70年代に刊行されたシリーズの方がちょっぴり怖くて趣深い。(改訂版の書影を載せています)

【好きな本】
『はてしない物語』
読み終わりたくない!と思った唯一の本。恋に落ちたのだ。図書室に返すのが寂しくて、中学生には高価な本だったが書店に注文した。あかがね色の表紙は格別の存在感で、30年以上経った今でも手に取ると緊張する。この本は宇宙そのものだと思う。

もうね、熱い想いを語らせていただきました。
あまり本を読まなくなった昨今です。
久しぶりに手に取り、振り返るのはとても楽しいものでした。

いろいろな方の想いが詰まった「みんなの本棚」です。
柏の葉の観葉植物専門店Grünさんによる会場装飾も素敵です。
お近くの方はちょっと立ち寄ってのぞいてみるのはいかがでしょう。
楽しいひとときになると思います。

第49回現代童画展のお知らせ

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現代童画展に出品しました。

11月10日(金)〜16日(木)
9:30〜17:30
入場は17:00まで
最終日の入場は13:30まで
東京都美術館
入場料 大人600円

「風に乗れ」
30号S 日本画

飛翔をテーマに描きました。
シャボン玉は儚いけれど、軽やかに風に乗りどこまでも飛んでいける。
たくさんたくさん飛んでいけ。
美しく、たくましくあれ。
そんな心象風景です。

今回、あえて自分の情念などは込めずに、切り離して描いてみたつもりです。
構図も複雑でなく、シンプルに。
童画展は今までにないチャレンジができる場だと思います。

うれしいことに会友奨励賞をいただきました。
ありがとうございます。
心境の変化に戸惑いながら、今回は違うスタイルを手掛けました。
受け入れていただけたことで、進み続けることができるような気がします。

秋のお散歩がてら、どうぞお出かけくださいませ。
たくさんの素晴らしい作品を会場で楽しめることと思います。

11/13(月)は、当番で会場におります

現代童画展